人の幸せを喜べるってそれ自体すごく幸せなことなんだね。余裕があったり、自分に納得していると言うことだから。私は人の幸せをふと邪魔してみたくなることがある。
羨ましい人やねたましい物事があったとき、「まあ幸せそうだけど見えないところでいろいろと苦労や苦痛があるんだろう」と考え、「だから羨ましがるのは辞めよう」と結論する。そう考えるから落ち着く。では、本当に見たまま幸せいっぱいで不幸の影などなかったとしたら、私は納得できるか。横目でほころびを探さないか。
とはいえ最近は、他人の幸せをいくら欲したって手に入らない、それは他人の人生だって分かりつつあるけれど。
憧れや願望だけでなく嫉妬だって自分を拡張する動力になるから有用だし、これしか自分の人生はないと早々決め付けるのも、妙な抑制だと思うけどそれはまた別の話。
私は心から誰かにおめでとうと言えたことがない。言えるようになるべきかな。それが成熟した大人かな。目指すべきだとしてできるようになるかな。わからないけど、冒頭の私の言葉が真ならやっぱり言えるようになりたい。