2011-03-10

中学一年生の時に両親が離婚した

当時13歳。俺と姉の目の前で土下座をしながら「悪い父親ですまなかった」と言ってきた親父の背中はとてつもなく小さく、今でも思い返すたびに涙がでてくる。

俺を育ててくれていた親父ってこんなやつだったの?という悲しみと蔑み。当時の俺は一体どんな心境だったのか。思い出せない。

10歳の頃から両親は不仲だった。口を開けばケンカばかりだった。俺は両親とも好きだった。

ケンカして欲しくなかったけど、そんなこと言えなかった。

11歳頃になると母は、父と口も聞きたくなかったらしく、俺が橋渡し役となった。

母が父に言いたいことを、俺が父に伝え、父の返答を俺が母に伝える。

この頃、俺は自然笑顔が身についていた。嘘の笑顔子ども心になんとか明るくしようと思っていたらしい

12歳頃になると、母は離婚をする決意を固めた。

俺は嫌だった。母に泣きついた。ねぇ、考え直して。って。

母も泣きながら言った。もう、限界なの。と。それを聞いて俺は再び泣いた。

理由は親父の浮気だった。

そして、13歳のある日。ずっと住んでいた家を離れた。

なにがなんだかわからなかった。今日から家族はなくなるというのが信じられなかった。意味がわからないんだ。本当に。

17歳になったある日、久しぶりに元実家を訪ねた。

そこには男物とは思えない傘が玄関に立ててあった。

あぁ、親父はいま違う家族を持っているんだ。と思い知らされた。

現在20歳。もう、両親が離婚して7年目になる。

親父にとって俺は一体どんな存在だったのだろうか。愛ってなんなんだろうか。寝つけられない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん