先月、正式にリリースされたUbuntu Feistyなんですが、これが本当に使いやすい。自分は第一次Linuxブームの頃からずーっとLinuxを使ってきましたが、おそらく現在最高峰のディストリビューションじゃないかと思います。とはいえ、このことは知らない人には伝わらないと思うので、以下、個人的にスゴいと思うところを書き連ねていくことにします。
Ubuntuは、起動が速い・動作が速い・更新が速い、と三拍子揃っている。自動ログインに設定していると、本当にあっという間に立ち上がります。動作速度は、まあWindowsと比べるとまだまだなんですけど、過去に比べてべらぼうに速くなりましたよ。パッケージ管理も速い!一度aptを体験すると、もうyumには戻れません。
いや、OSXと比べるとまだまだなんですけどね。IPA系を入れて、Firefoxを明朝フォントで見ることにしたらびっくりするくらい読みやすい[1]。Windowsの場合、日本語で斜体のページなんてとても読めたものじゃないですからねえ。
みなさん100年のエディタ[2]使ってますか?実は、フリーなGnu EmacsはフリーなGUI環境であるX11上では、TrueTypeフォントの表示が出来ませんでした。WindowsとMac OS X上では余裕で出来るのに。これは最新版の開発ブランチで解決されてますが、まだ正式にはリリースされていません。
ところが、Ubuntuには最新版のバイナリパッケージ[3]があって簡単にインストールすることができます。自分でコンパイルしてもいいですが、パッケージで入れると他のElispパッケージ(Anthy.elとかphysical-line.elとか)が入れやすくていい。最新版なんで不具合が心配ですが、作業してて落ちたことはまだありません。ただし、M+1VM+IPAGフォントを指定すると何故か落ちます。
GNOMEは本当にどんどん便利になってきています。特に個人的に便利だと思うのは、Deskbar Applet[4]とNautilus g-script[5]の二つ。
前者はデスクトップ検索&ランチャ。デフォルトではタスクバーに表示されてないから自分で出す。Alt+F3でなんでも検索できるし、コマンドを打てば実行できる。ウィキペディア検索ができたり何かと便利。
後者はGUIシェルの拡張。Nautilus(Windowsでいうエクスプローラ)上でコンテキストメニューを好きなように設定できる。これがあれば「フォルダ上でマウスを使ってsvn up」なんて動作をあっというまに書けます。こんな風に。
# .gnome2/nautilus-scripts/SVN_Update* cd $NAUTILUS_SCRIPT_CURRENT_URI exec zenity --info --text="`svn up`"
レポジトリを有効にして、gstreamer系をインストールするだけ。Adobe Flashも(32bitCPUなら)Firefoxでyoutubeを見に行って、指示通りにインストールするだけ。いやあ、いい時代になったものですね。
Acrobat Reader, Google Earth, Picasa, Skype, Javaなんかが簡単にインストールできます。いやあ、いい時代になったものですね。個人的にはもっと、Linux上でも商用アプリが増えてもいいと思うけどなあ。
「他人と違う」ってのはそれだけで素晴らしい。違いすぎると苦痛ですけど、今のUbnutuレベルなら、やせ我慢してしのぐことができます。粋ですねえ。ファッションとしてのLinuxというのはいかがでしょうか。
Ubuntu Feisty 七つのスゴさ Ubuntu 7.04 使ってます。 起動は早いし、動画再生も楽だし、ハードウェアの自動認識もすばらしく、タコな私としては助かります。 updateも早く、ほとんど再...