2024-04-06

無知で後悔した話

高校生とき、初めてアルバイトをした。

一緒に働く人たちは親切で楽しかった。

ある日、修学旅行に行くので休みいただきますと伝えたら「お土産買ってきてね!」と言われた。

この場合お土産は、個包装の箱入りお菓子を買ってみんなで分けて食べてもらえば十分なのを、そのときはまだ知らなかった。

バ先の人数分、仲の良い友だちにあげるようなレベルお土産を買わなければならないと思いこんでいた。

持っていける小遣いの金額は決まっていたので、大半がそのお土産代になってしまい、自分が欲しいものはあまり買えなかった。

バイトの日お土産を渡したら「え!? こんなのもらっちゃっていいの!?」とみんなに驚かれた。

内心「お土産買ってきてねって言ったのそっちじゃん…」と思ったけど、そうは言えないので「もちろんです、どうぞ」と言うしかなかった。

その後、バ先の他の人が旅行に行ったお土産を配ってくれたときに、なんだ、こんなものでよかったんだと気づいた。

と同時に、そうとも知らず無駄に張り込んでしまった自分が恥ずかしく、さらに、だったらもっと自分の欲しいものを買えてたじゃん…と悲しい気持ちになった。

一度でも事前に他の人からお土産をもらう経験があったら気づけたのに、それがなかった。

どんなものを買えばいいのか誰かに聞けばよかったのに、自分の中でお土産はこういうものという思い込みがあったから、尋ねることすら思い浮かばなかった。

こういう世間知らずで失敗した話、悔しさと恥ずかしさで、なんかずっと忘れられない。

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