子供の頃、まだルールがシンプルだった遊戯王カードに比べ難解で、絵もかなり子供受けしない怖いものだったことを覚えている。また、英語で書かれたものも日本で多く出回っており、トモヤくんなどは「このカードにはこう書いてある」などと嘘を言って当時の俺や他の友達を騙し無双していた。
トモヤくんはよく卑怯な事をしたり動物を虐めたりするような奴だったので別に驚く事はない。
彼の和訳には当時から半信半疑だったが、さっきようやくそれが嘘だったという確信に変わった。あの時のカードを見つけたからだ。マジックザギャザリングの公式サイトに全てのカードが絵と文章付きで載ってある。その中から探し出した。俺もよく覚えていたと思う。トモヤくんに対し今更怒りはわかない。ただただスッキリしたというだけだ。
さて、サイト内の他のカードを見ていると、これがなかなか面白い。本格的なファンタジーの設定集を見ているようだ。昔はこの手の古典的なファンタジーに対する知識も興味も無かったが、今はとても面白く感じる。全部英語なのは残念だ。読めるが、やはり日本語で読みたい。それでもこれがただで見られるのはいい世の中だと思う。