2017-06-07

母と父はお互いにウソをついている

日曜日のことだ。

 

母はジムへ行くと言って出掛けていった。

私もその少し後に家を出て、

駅で友だちと合流してホームに入ったのだけれど、

反対側のホームの先に、母の姿を見掛けたのだ。

もちろん、母の通うジムは、電車を使う必要がない。

(というか、意味がない)

あれ?と声が出てしまったけれど、

友だちには理由を話してはいけない気がして、

何でもない、とごまかした。

 

夕方前に帰宅すると、母もすでに帰ってきていた。

私は洗面所で手を洗い、何気なく洗濯機の中をのぞき込んで、また、

あれ?と思った。

トレーニングウェアが入っていなかったからだ。

トレーニングウェアや、私の体操着など、汗を吸った衣類は、

そのまま放置するのが嫌だからと、いつもなら

洗濯槽に水を張り、漂白剤を入れて漬けておくのに、

それがなかったのだ。

帰ってすぐに洗濯して干したのかな、と思ったのだけれど、

後で母が言うには、ジム仲間とランチをしていたというから

もしそうならば、洗濯はまだしも、まだ取り込めていてないはず。

ランチウソなのかな。

でも、ホームで見掛けたのは確かに母だった。

母は私たちウソをつかなければならない、

何か秘密を持っているのだろうか。

 

ウソをついているのは、もしかしたら父もかもしれない。

同じ日、父は図書館へ行き、散歩をしていた、と言っていた。

だけど、うまく言えないけれど、

何か「におい」が違っていたのだ。

図書館建物や、本の「におい」、

風に乗って服に付着する砂や、汗の「におい」。

そういう「におい」ではなく、

甘くて、でもどこか攻撃的な「におい」がしたのだ。

 

二人で示し合わせているのだろうか。

でも、それも何か違う。

たぶん、母は、父と私に、

父は、母と私に、

ウソをつき、隠さなくてはいけない何かを隠しているのだ。

友だちには相談できないので、ここに書いておく。

  • どう考えても夫婦仲は冷め切ってお互いに愛人いますね! さぁ、どっちに付いてく?

  • 子どもが大きくなってもそうやって刺激的なデートができるなんて羨ましいなって思ってしまった。

  •   いつ 何が 起きても いいように 勉強しましょう   離婚者が これだけ 増えてくると   いつ 路頭に 迷うことに なるかも しれないのだから   親が 結婚している 間...

  • 両方からそれぞれ口止め料をせしめるのがスマートなやり方かも知れません。 あなたがそれを楽しめるのでさえあれば。

  • あなたは良い小説家になります。私が保証します。今後もお二人の行動を観察してください。将来、直木賞を貰ったら、私に賞金の1パーを贈呈ください。受賞パーティで美味しい料理を...

  • あと一つは増田と大差ないかと 読者参加型にしたから受けるっちゅう増田によくあるパターン

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