pHのことを「ペーハー」と呼ぶと理系なら上司や教授に怒られる。
意味として成り立たせるなら「ピーエイチ」と呼ばなくてはいけない。
でも、「ペーハー」で意味が通るから、普通の人がそう呼んでいても仕方ないと考える。
会話の中ではm専門家同士で無い限り意味がわかればそれでいいし、指摘するなら影でこそっと伝える。
これが思いやりのある大人だ。
でも、たまにそうじゃないやつがいる。
一般人にも言葉の定義の正確さを要求し、そうでなければ嘲笑う。
「未だ」のあとに「ない」が来ない文章を根拠に、論旨に関係なく嘲笑って自己満足に浸る人間もいる。
彼らにとってコミュニケーションとは、自己実現の手段でしか無いように思える。
重箱の隅をつつくような指摘をし、趣旨とは無関係の部分に時間を割く。
話の内容について吟味するのではなく、自らの優位性を保ちたいという稚拙な欲求を満たすだけなのだ。
水素イオン指数である、pH をドイツ語読みの「ペーハー」から英語読みの「ピーエイチ」に変更されたのは昭和32年ですが、現代の法令及びJIS規格では、「ピーエッチ」に改定されて...