100000個の石を積み上げた人と、10個の石を積み上げた人、どちらにも賃金は1000円支払う。
これは公平なのだろうか?見方によれば、報酬は同じ1000円であり公平である。しかし、積み上げた石の量が異なるので不公平でもある。平等を唱える人は、積み上げた石を見ずに報酬だけを見る。
ちなみに、ここでは石に例えているけど、実際の仕事では目に見えないものが多い。
犠牲にしたもの、投資してきたお金・時間・労働者、勉強してきたもの、譲ってきたもの、挑戦してきたもの、苦痛に耐えてきたもの、背負ったリスク、様々なものが積み上げられて結果を出す。
そして一方を不平等にすれば、不平等にされた側はその分の力をつける。精神的な成熟さだったり賢さだったり。そして得をした側は、忍耐するチャンスや学ぶチャンス、賢くなるチャンスを逃し、両者の差は、ますます開いていく。
差が開くのを避けるためには、安易に報酬だけを見て、平等にしろと訴えるのではなく(嫉妬するのではなく)自分の積みあげた石に見合うだけの報酬しかもらわないように、辞退するべきなのである。それが賢さでもある。
相手に選択の機会を与えるのが良いと思う。 あなたなら10000個積んで1000円ですがやりますか?やりませんか? あなたなら1000個積んで1000円ですがやりますか?やりませんか?
自身で宣言した目標に対して待遇を決定。仕事が終わったら評価と次のチャンス。場合によっては賞与的ななにか。 で、大丈夫だよ。