2015-06-22

魔王世界統一したあとの魔王界の運営 その5

仮に、平和に暮らす人々の「恐怖心」が魔王軍団活動の源泉だとしたら


部下「ご無沙汰ですね。しばらく籠もっておられましたが」

魔王「そうなんだよ、世界中大木が枯れちゃったから、みんなの連絡手段の案を考えてて

種の作り方を緑の人に尋ねに行ってきて、それで新しい大木の種を作ってたのよ。

うまくできたか、分かんないけどねー」


魔王が言ってる緑の人と言うのは、植物を司る大きな存在で人々からしたら植物の神とでも言いましょうか。そんな感じ。

魔王と言っても、そう言ったいろいろな物を司っている者同士では、とくに邪悪存在ではないので

割とそれぞれみなフラットで対等な立場だったりします。

緑の人の名前は何かあったかも知れません。


魔王「そうそう、ラッキーなことに東の果ての地の一番大きな大木の種はいくつか残ってたんだって

手下を飛ばして見に行ってきてもらったの」

部下「おお!それは良かった!でもあの大木の種は発芽すると言うことは聞いたことないですが」

魔王「そうなんだよね、あの種の発芽は私も芽が出るかどうだか聞いたことないけど

種って言うんだし、まぁ賭けて植えてみるしかいね

東の果ての地とは反対の西の地に植えてみようと思う、どうかな?」

部下「あそこは東より環境が良いでしょうから、もしかしたら芽が出るかも知れませんね」

魔王「そうなるとラッキーだよね!うんうん」

部下「それで籠もってる間に出来た種とは?」

魔王「2つしか出来なくてさ。

私は専門じゃないし、でもこれ意外とやってみると大変だよね

緑の人に種くれ種くれって、以前はよく無茶言ってたの悪かったなぁーって。よくわかったわ」

魔王「で2つ出来た種は、北と南に植えるよ。

北は冬になると恵がなくなるから、冬に赤い実のなる大木

南は熱い過酷環境で、日差しを遮る大きな緑の葉が茂る大木を」

部下「考えましたね、なかなか面白そうですよ

上手くいくと良いですね!」

魔王「種を植えに行くの、しばらく籠もってたから、私自らが行くよ」

部下「その間、私は留守を任せて下さい!」

魔王「以前、世界中にあった5本の木にまだ及ばないけど、新しく植える種がちゃんと育つといいね

ぼちぼち支度したら適当に行ってくよー。まずは北と南ね」


インフラ再建もなかなか大変そうです。

北へ南へ、しばらく籠もってた魔王は羽が伸ばせるかな?


なぜ種を植えに行かなければならないかは前回も併せてみてみてくださいね

魔王が世界を統一したあとの魔王界の運営 その4

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん