雑用をやってくれない人が居た。主業務も、本人のスキルセットでは処理できなさそうなものや、興味のないものは、強い拒否反応を示した。
初めは、内容をかなり噛み砕いて説明し、難しいと感じさせないようにした。雑用も、本人の興味のある事柄に結びつけて説明し、モチベーションを落とさないように依頼すればやってくれるので、そうしていた。
しかし、その人に動いてもらうための説得コストが高いため、私を含む別の人々が、代わって業務をこなすようになっていった。その人は、その人が無理なくこなせる範囲の業務だけ、アサインされるようになった。
その人を除くメンバの負荷が高くなっていった。残業や休日出勤も増えていった。辛く、ギリギリの状況だったが、何とか山場を越え、プロジェクトは完了した。
数年後、事業発展に伴い、プロジェクトチームが解散になった。送別会が催され、メンバは思い出話に花を咲かせていた。件のその人は、言った。
「いやあ、あの時は大変でした。皆で遅くまで残ったりしましたね。良い思い出です。」
私は生まれて初めて本気で殺意を抱いたが、その場は何とかこらえることができた。
更にその半年後、ふとしたきっかけで、その人のブログを見つけた。単なる日記ではなく、ライフハックをテーマにしたブログだった。
嫌な予感がしたが、読んでみた。そこにはこんなような事が書かれていた。
などなど。
私は、しばらく何も考えられなくなり、何もかもが虚しくなった。悲しい。虚しい。そして、許せない。
その人のブログに書いてあったことは別段間違ってはいないと思うけど、でも使われる側が言っていいのは最後の一つだけだな どういう立場の人かわからないけど、途中で契約切れたら...
ちゃんと仕事を割り当てられない方が悪いです