この記事は2chで知ったかぶりをした馬鹿に突っ込みたいが、スレ違いな議論を続けたくないために、増田の場を借りて作っています。
なお、この記事は「バカが考える単純な比較優位の適用はできない」と主張するものであって、様々な複雑な要因をきちんと考慮した上での現代的な比較優位論を否定するものではありません。
単純な比較優位論には「国境を越えて生産力が移動しない」という前提があります。
どうしてこの前提が必要なのか考えてみましょう。
両方の生産物について、絶対的にはエックス国の方が優位です。生産量/生産力の値が上回っているこの状態を絶対優位と言います。
しかし、ワイ国はリンゴより小さな生産力でミカンを作れますが、エックス国はミカンを作るのにリンゴの倍の生産力が必要です。
ミカンの生産効率 / リンゴの生産効率の値が上回っているこの状態をミカンに関して比較優位である、と言います。
単純な比較優位論とは、比較優位に基づいてエックス国はリンゴを、ワイ国はミカンを多く作って交易した方が、結果的に両方の国でリンゴ量もミカン量も増える、というものでした。
具体的な計算はググってください。これはエックス国ではミカンを作るよりリンゴを作った方が、1生産力あたりで生み出せるものが多く、ワイ国ではその逆であることが理由です。
さて、ここで「生産力が国境を越えて移動しない」という前提を取り払ってみましょう。
わざわざワイ国に生産力をおいて 4ミカン/生産力 でミカンを作るより、ワイ国の全ての生産力をエックス国に移して、
5ミカン/生産力でエックス国でミカンを作れば、リンゴの生産量はそのままにミカンの量も増やせますよね。
比較優位より絶対優位に基づいて生産した方がいい、というわけです。
だから単純な比較優位論には「国境を越えて生産力が移動しない」という前提があるのです。
»その他
>>労働者が容易には他産業に移行できないケースが多い
農業従事者や単純労働者の多くは知的労働・技術労働に転向するのは極めて困難です。
バカが見てもわかる説明ができない人もまたバカなのだ。という言葉を思い出した。
単に間違いを認めたくないだけで理解する気がない人に理解させるのは不可能
究極的に必要もないのに相手を説得するという行為そのものが不毛でしかないよね。
説得しようとする行為それ自体にそれなりの楽しみがある。 君は究極的に必要があるから増田やってるの?
いや、その気持ちはとてもよくわかる。 ただ、結局は自己満足なのだと言い聞かせてるだけの話だ。 このレスだって結局はその自己満足に過ぎない。