私が夢を持っていたのは何歳までだったろうか。
誰しもが、ある時期まで夢を持っていて、その世界を頭の中に描いていたはずだ。それがどんなちっぽけな夢だとしても。
しかし、ふとした瞬間に気づく。なんと遠い夢なんだろうと。
主観的に見ていたはずの夢は、いつしか自分とはまるで無関係な、遠い存在のものとなり、自分と夢の距離を現実的に、客観的に見るようになる。
ここで、あえて危険な道に挑戦する者と、諦めて安全な道を進む者。二つの道があるだろう。
多くの人は無意識の内に後者を選んでいるだろう。私もそうなんだと思う。けっしてそれが間違った選択だと言いたいわけではない。