2013-07-22

柔道の思い出

自分はしょぼい柔道大会3位程度の実力しかなかったが、面白かった。

①小内刈

 小内刈が得意だった。 相手の足が出てきたところを、あるいは相手の足が地面につく寸前を刈る。

 片襟からでも出せるようになると、一本背負いとのコンボが出て、かなり有利になる。

 小内巻込を覚えると、さらにワザが広がる。 巻き込む足の取り方、決め方にバリエーションがでるからだ。

 小内巻込を覚えると、いろいろな巻き込み技も同時にできるようになる。

 小内が慣れてくると、逆足での小外がかかるようにもなった。 これで、相手が足を出さなくても、両方の足に足技をかけることができて、常に相手に前傾姿勢をとらせることができた。

②背負投

 背負は初めのころなかなか決まらなかった。 踏み込みはできたが、もう一方の足がおっつかないのだ。 後にわかったことだが、自分は先天の障害で、左足に力が入らない筋肉があった。 そのせいで足が追いつかずつぶれてしまうのだった。

 しかし、慣れればできるもの。 最初は膝をついた不格好な背負だったが、できるようになった。

 そして、小内がこなれてくると、小内フェイントの背負いがきれいに決まるようになった。

 おそらく、筋肉がついたことで、相手を持ち上げる筋肉閾値を超えたのだろう。

 それからは、バリエーションが急増した。 逆背負、韓国背負、片襟かつ一本でない背負、首投、ビクトル投、等等。 背負系のワザはかなり得意になった。

③袖釣

 袖釣りは、背負を覚えてしばらくして使い出した。

 背負と逆方向に投げるワザだ。

 たいていの相手は、右が左、どちらかの防御が弱い。 左右にあおり続けると、どちらかの重心が崩れやすくなる。

 

 袖釣は、普通のやつはできず、両袖を持った袖釣しかできなかったが、それでも十分だった。

 さら時間がたつと、丸山スペシャルという、袖釣の変形を覚える。 これと左小内巻込のコンボで、かなりの相手に対応できるようになった。 自分よりどんな強い相手でも、有効くらいは狙えるくらいになった。

 さら時間がたち、野村スペシャル、中ノ森車、足を持たない肩車なども覚えて、このあたりの変化でかなりの相手をとらえられるようになった。

寝技

 自分が一番得意なのは寝技だった。 だが、試合では決めたことが無い。 ブルペンエースだった。 柔道では、寝技をねちっこくやっていたら待てがかかるので、試合では使いずらいのだ。

 しかし、練習では無双していた。

 そりゃそうだ、こっちはブラジリアン柔術をやっていたのだ()

 スパイダーオモプラッタ、またくぐりなど、相手が知らない技をガンガン出して余裕だった。

 寝技はみんなキツイキツイと言っていたが、自分には休み時間と変わらなかった。

 寝技は知識だけで圧倒できる分野だったのだ。

 寝技が休憩時間だったのが、現役時代ケガが少なかった要因だと思っている。

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