私個人は人間の赤子よりも動物の方がずっと愛らしく感じるけど、世間的には人間の赤子も同じぐらいかそれ以上に可愛いと思われているらしい。
自分の遺伝子の入った子供を愛らしく感じるのは遺伝子保存戦略という観点から理解できるんだけど、
他人の子供、ましてや異種の動物(特に子供)に、それも哺乳類を一番に、鳥類を次点に、愛情を反射的に感じるのはなぜなんだろう。
なぜ爬虫類や両生類や魚類や昆虫はあまりかわいくない、場合によっては気持ち悪いとか怖いとか感じるのだろう。
他人の子供を愛したところで自分の子孫の生存可能性が高まるわけでもないし、
ましてや異種の動物を愛したところで自分は愚か自分の種族の保存にすら結びつかない。
であるにもかかわらず人間により近い哺乳類に一番愛情を感じるのは、自分が人間であるからなんだろうけど、
自分自身はもちろん自分の種族の繁栄に結びつかないなら、別に自分が所属する種族との近縁の種族に比重を置いて愛情を感じるメリットもないのではないか。
認識パターンじゃないか? ヒトの子供に対して感じる愛情も、脳レベルではおそらく「ヒトの子供」と認識した上で発生しているのではない。 「大きな頭部」「大きな目」「短い手足」...
人が可愛いと思うのは、健全な幼体だ。 個体は幼体に生命力を見るから、それが人でも、動物や鳥や植物でもいいんだ。 まれに、傷ついた幼体を可愛いと思う変態もいるが。