2010-10-04

恋愛/婚活市場における高年収価値はその希少性に比べ圧倒的に低い

最近増田結婚とかモテの話題が盛り上がっていて、特にその中で年収的なスペックの話題がよく交わされてるんだけど、自分が今までの人生でずっと疑問に思っていること、つまり「(少なくとも年収千万というレベルで)モテ本質的な変化なんて無いんじゃないか」という事実を報告しておきたいと思う。

自分は、某有名進学校から某有名大学へ進学。10代はいわゆるレールに乗った人生を歩んでいた。

ところが大学に入ってすぐ、とある事情で、かなりのまとまった金額を用意できなければ破滅、という状況に追い込まれてしまった。そんなギリギリの状況に追い込まれて火事場の馬鹿力だったのか、様々な幸運にも助けられ、インターネットお金を儲ける方法に辿り着いた。その方法については今更な内容が多すぎるので詳しくは語らないが、最終的には身の破滅を救って余りある金額を稼ぎ続けることに成功し、当時は20歳そこそこで年収も2000~3000万はあったんじゃないだろうか。

しかし、だからといって全然モテたわけではなかった。稼ぎの大部分は破滅を回避するために使ったので、それほどの可処分所得が残るわけでもなかったし、そもそもインターネットを駆使した金儲けに忙しくて、リアルな場での出会いそのものが無かったから、ほとんどの知人は、僕がこんなに稼いでることを知らなかっただろう。まあこれは納得できる、そう思って20代前半を過ごした。

大学は当然の結果として留年を続けるが、留年が許される回数には限度がある。今更になって就職活動というのも無理があるだろう。で、大学中退して法人化し、稼ぎの仕組みのノウハウ企業向けに流用した。いわゆる起業ってやつだ。これも紆余曲折あったが、幸運なことに現時点ではITベンチャーとしてそこそこ成功した部類になる。複数の収入源があるため年収も流動的だが、20代後半から平均して3000~5000万といったところだ。

しかし、それでモテるようになったかといえば・・。うーんまあ、変化が無いと言えば嘘になるんだけど。おそらく皆さんが想像するような、そして若かりし頃の自分が夢想していたような、いわゆるモテ状態には程遠い気がするんだ。確かに、金目当てっぽい女たちは(それでも皆さんの想像よりは遥かに少ないよ)群がってくる。だけどそれがモテ状態かって言われれば、ちょっと違うよね。彼女たちは僕の「年収」というスペックに惹かれているのですらなく、ただ財布の中にある「金」が目当て。特に20代前半までの若い子に「年収」は響かない。今はちょっとかわいければキャバクラで稼げちゃうのもあるし、生活に対してシビアに考えるだけの経験もまだ積んでない。年収千万くらいじゃ大した魅力にならないのだ。

同世代、アラサーに対してならウケは違ってくるのかもしれない。しかし、婚活市場にダブついてるアラサーってさ、容姿とか年齢でなく、中身が不十分なのが多いんだよ。こんな言い方をしては不遜かもしれないけど、今の自分を築くために、他人よりも努力をしてきたという自負がある。それなのに、何の努力自分磨きもせず、ただ売れ残ってきただけの平凡な女性を相手にしたいはずが無い。必死に探せば出会いが無いだけの素晴らしい女性はいるのかもしれないけど、そもそも出会いが無い女性を探しに行くだけの時間もなければ気力もない。

ああ、ダラダラ書いてきて、これが結論な気もしてきたな。つまり恋愛/婚活市場において、年収千万はその希少性に釣り合うだけの市場価値として評価されてない(というか機能不全?)んだよ。年収千万ってさ、正当な手段で稼ぐのって、けっこう大変だぜ? 自分の周りを見回しても、それだけきちんと稼いでる人って、やっぱそれなりの魅力が備わってると思うよ。

ただモテ気分が味わえりゃいいってことなら、深く考えなきゃ気分だけはそこそこ味わえるのかもしれない。ただ、自分はそれじゃ満足できない高望みさんなんだろう。

そんな自分も、最近ようやく理想女性に巡り合えたんだけど・・なかなかいい返事がもらえないんだよなあ。恋愛/婚活市場のなんと面妖なことか。

  • 将を射んと欲すればまず馬を射よ、だっけか。 馬を射るにはお金は便利だよ。 馬ってゆーか彼女や自分の友達だけど、あまり友達に頼ってなさそうなので。 頭とお金と時間があれば大...

  • つまり増田には金以外に魅力が無く、金以外に魅力が無い男には金目当ての女しか寄ってこない、というごく当たり前の話だと思うんだけど。 恋愛婚活市場が機能不全なのではなく、増...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん