2010-09-04

良い差別と悪い差別

被差別部落の人を差別するのはいけないというのは分かるが、あなた自身はそういう人と結婚してはいけない」こう言われたというエントリーがあった。

http://anond.hatelabo.jp/20100904050444

実は、これ、金持ち貧乏人の関係にもほとんど同じように成り立つ。

なぜ、最後だけが微妙なんだろう?これは結構大事な問題だ。実際、被差別部落による差別は、「建て前」を否定してる人ではなく、「本音」を唱える人によって引き起こされるのが大部分だと思われるからだ。

お金持ちと貧乏人の場合、他人に対する差別自分努力が矛盾していない…とみなされている。ここで「みなされている」というのは本当は微妙で、実は、自分お金持ちになることで、他人からパイを奪っている可能性はある。しかし、資本主義社会では、この影響は社会的に無視されるので、建て前と本音は実は矛盾していない。

ところが、被差別部落場合、建て前と本音が矛盾してしまっている。だから、建て前は良くて本音はダメということになる。しかし、そう言ったところで本音は本音だ。だから、被差別部落の問題は、教育とかプロパガンダと言った権力的な手法によってしか解決されないということになる。部落解放運動が依拠しているのはこのあたりの論理

ただ、「権力的な手法」と言ってもいろいろある。むしろ内心の問題である以上、「差別はいけない」と教え込む規律訓練型の方法は有効ではない。「話題にすることを禁止する」というような環境管理型の権力の方が有効なのは普通に考えても分かるだろう。ただ、今の日本政治的に後者の方法を取り得るのか…。右翼左翼も一様に反対しそうだ。

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