2007-03-20

http://anond.hatelabo.jp/20070320073008

デカルトさんは正しいと思うよ。

だいいち、当時だと、疑いすぎて宗教を疑ったら即アウト。デカルトさんのちょっと後の人だとクールバッハさんが獄死してるし、現代でさえ魔女としていじめを受けたテンペストさんなんて事例もある。

それに、やっぱりこれも現代に伝わる思考だけれど、宗教信じていない=不道徳って観念がある。有徳の無神論者っていうのは矛盾の観念。スピノザさんに宛てた書簡に、「全てを含めて神(=自然)であれば、悪でさえ認められるし、道徳なんて無いぢゃないか!そんな世界でどう生きればいいんだよ!」っていう批判があるけれど、こういう考えの人は現代にも存在する。当時だから、彼の本は当然禁断の書になっちゃった。あと、幽霊とかについても、男の幽霊存在するけど女の幽霊はどうだとか、悪魔についても、悪魔存在そのものが否定なので矛盾するからいないのか、そんなのを知識人たちが真面目くさって議論していた時代なのです。信仰対象がスパゲッティモンスターでも数学証明(スパモン教の福音書\1800+税を参照)すれば新興宗教作れそうな世の中だったのです。

だから、当時の人は、教会行って司祭さんの説教受けてるのが一番良かったんだと思うよ。神は存在する、神は正しい、故に聖書は正しい、故に司祭様ならびに神学者様の言うことを信じてればいい。疑うなんてのはこの辺の分別をわきまえられる学者か、変人か、悪魔に使える牧師だけがやってれば良かったんだよ。

あと、当時の知識人が文面上で一般市民愚民扱いするのは、何せ義務教育も無いので、オランダ海上帝国とかの時代の文書に隠そうともせずにカラー差別があるのと同じで、けっこう普通なことなのです。

記事への反応 -
  • 思考を停止せず、常に最適解を探す行為を「疑う」ことだとする。 どのような行いにせよ、「常に」という条件が付くと、とてもハードルが高くなる。 新しい視点、価値観は、何かを...

    • ……というようなことをデカルトは考えた、と一般に理解されていると思うのだけれども、「方法序説」を紐解くと、実はデカルトは最初に以下のような内容のことを書いているのだった...

      • http://anond.hatelabo.jp/20070320063045 デカルトって優越感ゲームっぽくてヤナ奴だなとしか

        • デカルトさんは正しいと思うよ。 だいいち、当時だと、疑いすぎて宗教を疑ったら即アウト。デカルトさんのちょっと後の人だとクールバッハさんが獄死してるし、現代でさえ魔女とし...

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