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2008-08-02

ルポオタが非オタ彼女ノンフィクション世界を軽く紹介するための9冊+1本

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

アニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のルポオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
 その上で全く知らないジャーナリズム世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持って
る」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、日本ノンフィクションのこと

を紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ルポルタージュ布教する

のではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、財布的に過大な負担を伴う単行本で2000円超えるようなのは避け

たい。

できれば文庫、単行本でもブックオフでよく見かける程度にとどめたい。

あと、いくらジャーナリズム的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

社会派映画好きが「『市民ケーン』は外せない」「『アラバマ物語』ぐらい見とけ」と言っ

ても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

   報道知識はいわゆる「噂の真相」的なものを除けば、毎週週刊文春程度は見ている

    サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

中核vs核マル(立花隆講談社文庫

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「立花隆以前」を濃縮しきっていて、「立花隆

後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。児玉隆也は手に入らないし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要

最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」

試験としてはいいタスクだろうと思う。

東電OL殺人事件(佐野眞一新潮文庫)、東電OL症候群佐野眞一新潮文庫

アレって典型的な「記者が考える一般人に受け入れられそうな事件(そうオッサンが思い込

んでいるだけ。実際は著者が暴走しすぎ)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「ジャナオタとしてはこの二つは“妄想”として片付けていいと思うんだけど、率直に言っ

てどう?」って。

まあ佐野さんは『巨怪伝正力松太郎影武者たちの一世紀』(文春文庫)『カリスマ─中

内功とダイエーの「戦後」』(新潮文庫)が格段に出来がいいのだが、長すぎるんで。

テロル決算沢木耕太郎文春文庫

ある種のウヨが持ってる犯人山口二矢への憧憬と、「あーだこーだ言っても要するにロマン

は欠かせないのよ」的なナンバーをはじめとする文春ノンフィクション彼女に紹介する

いう意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも沢木耕太郎

「愚直なヒーロー」を体現する山口二矢

「庶民的なオヤジ」を体現する浅沼稲次郎

の二人をはじめとして、著者好みキャラ世界にちりばめてしまっているのが、紹介して

みたい理由。

沈黙ファイル―「瀬島龍三」とは何だったのか(共同通信社社会部:新潮文庫

たぶんこれを読んだ彼女は「魚住昭だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いと

いえば狙い。

この系譜の作品が何故か読売批判に繋がったこと、これが何故か日本推理作家協会賞を受賞

したこと、本当ならデヴィ夫人批判に繋がって、さっさと退場してもいいのに日本国内でそういった動

きがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ワンダゾーン(福本博文:文藝春秋

「やっぱりスピリチュアルとか怪しいよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『カ

ルト資本主義』(斎藤貴男文春文庫)でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、

この作品における福本さんのスタンスが好きだから。

怪しいところに自ら入り込んでそれで結局ばっさり斬る、っていう行為が、どうしても俺の

心をつかんでしまうのは、その「人を信じる」ということへの諦めきれなさがいかにもこの

人だなあと思えてしまうから。

精神世界自己啓発批判についての第一人者だしだからこそこの本に信憑性があるとは思う

けれど、一方でこれが斎藤さんなら罵詈雑言ばかりで題材にする量も半端じゃなくなるし、

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』(朝日出版社)の森達也さん

だったらきっちり40分のドキュメンタリーにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて一冊の単行本を作ってしまう、というあたり、どうして

も「「人を信じる」ということを諦めきれない一個人」としては、たとえ福本さんがそうい

キャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。

作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

絶対音感最相葉月新潮文庫

今の若年層で『のだめ』を見たことのない人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹

介してみたい。

音楽という身近でありながら遠く感じてしまう題材をどうやって料理するか。その一つの解

答が本書だと思う。主張に一貫性がないとかエピソードの取捨選択を誤っているなどの批判

も多いのだが、分かっているようで分からない主題にどうやって近づいていくか、そのアプ

ローチの仕方は単純にすごいと思うし、そこらへんを彼女に感じてもらいたくはある。

コリアン世界の旅(野村進講談社プラスアルファ文庫

在日外国人としての「目」あるいはレヴィ・ストロース的な「世界観」をオタとして教えた

い、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない日常を疑ってみる」的な感覚ジャーナリズムには共通してあるのかなという

ことを感じていて、だからこそ在日というか朝鮮半島の問題が竹島をはじめとして今でも話

題に上るのだろうと思う。

世界の中の日本人」という感覚今日さらに強まっているとするなら、その「気分」の源

在日問題にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に読ん

でもらえるかどうかを見てみたい。

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作(高沢皓司:新潮文庫

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう現在進行形の重大事件を当事者との近距離にいるというかたちでノンフィクション

化して、それが常識として受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみ

たい。

ゆきゆきて、神軍原一男監督

9本まで決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に奥崎を選んだ。

立花隆から始まって原一男で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、映像ドキュメント時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

ちなみに、あえて当事者による実録ノンフィクションははずした。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

というか、増田初めてで記法が分からんのは堪忍な。

2007-12-10

世界が完全に思考停止する前に」森達也さんのお話 を短くまとめて

http://www.news.janjan.jp/living/0711/0711246140/1.php

この文章が長くて理解できないので短くしてみた。話の流れを変えたり話題を削ったりしてる。

要旨?

オウム内部をみると、実際のオウム信者普通の人と同じで、善良で優しくて純真

95年のサリン事件が起きた原因
	不安の増加
		麻原は盲目で、最終解脱者(全てわかっているはずの人)という立場上、側近の報告を確認なしで受け入れていた
		側近は、なにかのヘリを米軍サリン散布攻撃と間違えて報告したりなど、間違った報告をするものが多かった
		その結果としてセキュリティを高めていき、不安や恐怖が大きくなっていった
	宗教的な問題
		第2次大戦のとき、浄土真宗は、悪い英米を倒して立派な人たちに生まれ返らせてあげましょう。という布告を出し戦争を支持した
		このように宗教は他人を殺す理由付けにもなる
		オウムのポワも、殺すことで相手を幸せにしてあげることである
		彼らは本気で、殺すことで幸せにしてあげようと思っていた。

サリン事件の原因は一般の人には理解できない。わからないから不安や恐怖がうまれる。

見えないものへの不安のため、仮想敵を作り出し、攻撃して安心しようとする動きができる
	戦後アメリカも同じ
	現実は複雑にからみあっていて、矛盾があってあたりまえ。
	でもメディア二元化(善と悪、左と右など)し、物語として見栄えのよい形で報道する。そのほうが売れる

メディアオウムを敵に仕立て上げ、凶暴・凶悪な殺人集団・洗脳されたロボットのような集団として報道し危機感をあおる
そのため厳重警戒や厳罰化など、セキュリティが高まった
さらに見えないものへの不安と恐怖が強くなっていく

民意に影響されて司法がゆがんでいく
	麻原が拘禁精神病の様相を示しているのに1審で死刑確定
		失禁、脱糞など行動が拘禁障害の典型
		弁護側が精神科医に見せたら、精神鑑定医5人中全員が重度の拘禁性障害と診断し、3人は治療をすれば治ると言った
		裁判所精神鑑定医1人に鑑定させ、エンピツを振ると初日は反応なしだったが3日目はつかんだ、ということのみを理由に詐病と認定
		期日までに控訴趣意書の提出がないので控訴の意志なしとされて死刑確定
	
	90-95年の期間とくらべて、00-05年では死刑判決が3倍に増えている

このままでは、ほかの仮想敵を作り上げて攻撃を始めるのも時間の問題

メディアはやりようによっては大きな正の力になる。一人一人が変われば組織も変わる。

視聴者も緊張感を持って生きれば世界も変わるのでは

2007-07-09

レッテルを貼って安心したいだけ 『2ちゃんねらー』って何?

http://anond.hatelabo.jp/20070709143810

http://anond.hatelabo.jp/20070709151552


2ちゃんねる』を利用する人間が増えれば『2ちゃんねらー』というカテゴリーが生まれ、

なにかが起こると2ちゃんねらーがまたなんかやったぞ 2ちゃんねる閉鎖しろ これだから2ちゃんねるは。。。

とかいってる人も多い感じだけど、そもそもそのカテゴライズ意味はあるのかって感じる。


2ちゃんねらー』がどうとか議論されてるけどそもそも匿名の場である以上、本来ならそこで起こる問題は参加可能な人間すべてを内包しているはず。

まるで外側から『2ちゃんねる』というものについて語っているつもりな人が多いけど、本当にそこに危惧を抱いているなら2ちゃんねるを通して現れている国民性人間根本的な醜さに目を向けるべきだと思う。

『私たちは言葉の力を信じている(朝日新聞)』などというのは馬鹿けてる。金のためにやってるだけにも関わらず大きなメディアは自分たちは聖人でありすべての外側にいるフリをよくする。


人間の醜さは世が荒めば表層に現れてくる。

そうしたら人間は不安になってくる。不安を作り出して(問題を提起して)売るメディアを通して人は不安を定型に当てはめて安心する。ああこれは国が悪いんだ・自民党が悪いんだ・安倍政権が悪いんだ・創価学会が悪いんだ・特定アジアが悪いんだ・2ちゃんねらーが悪いんだ、と。

だけど元をたどれば同じ民族の人同士だったり・民主の多数派が選んだ政権だったり・いままで築き上げた文化の一部だったり・自分の利用しているネットそのものだったりするわけで、うまく表現できてる気がしないけどそれがどうだから何が悪いとかいえないはずだと思う。


レッテルを貼って『女』だから仕方ないとか『在日』だから仕方ないとか本来なら簡単にはいえないことである。

いままであったいろいろな問題や事件を元にこういう性質のやつが多いというカテゴライズは確かに予備知識や集合知としては役立つかもしれないけど、本当にそれらについて語るときはそれらはあくまでその程度の情報なんだということを念頭におくべきだと思う。


恋愛指南マニュアル通りにことが進まないことの方が多いし、知り合いのオタク在日中国人学会員(は自分にとってきわどいが)がすべてちまたで書かれている通りであることはまずない。


(私の周りにはひとりぐらいしかいないが)学会員だって人助けをしたいと純粋に思ってる分、政治的な話やいってることはハナにつくことが多いけど根本的にはいい人が多いはず。オウム真理教の事件後に教団に残った人らもどれも純朴で信じやすい人なんだろうなあって感じのする人ばかりにみえた。(ドキュメンタリー映画・A/A2参照 - 森達也作品)

信者やアニメオタク腐女子バンギャル在日コミュニティは自分でものごとを進められない主体性のない人たちが自分の信じたものを元に一本筋を通して安定を得ている人が多いと思うけど、そこにそれ以上のカテゴライズは不可能だと思う。

筋が通った結果どういう人かというところは彼らが信じているものとは切り離して評価するべきだと思う。


知り合いの人たちの話をしてみる。

まず創価学会の幹部が知り合いにいるけど、この人の話は民族性がどうちゃらとかいう話はとてもうざいし3ヶ月に一度は入会を勧められるが、この人の煎れるコーヒーはだいぶ美味いし趣味美術関係の話などはとても好きだ。近所の面倒見のいいお兄さんといった感じで他の学会員からの信望も厚い。

知り合いの腐女子はとあるオフ会に友達に連れて行かれ、なぜかその会の幹部が1次会途中で腹痛で帰ってしまい一番関係ないといってもいい私が自然と取り仕切ってしまったときに知り合った。カラオケにいってアニソンを歌うという企画だったが、私はよくわからないのでとなりでカメラ係りを担当しながら笑ってみていた。彼らの情熱は微笑ましかった。どこか世間ズレした感性は世に疲れた人を癒す側面も時にあるようにみえたし、なによりアニメを作った人たちもこれだけ愛されてもらってとても嬉しいし次につながるやりがいが生まれると思う。文化の発展に貢献する熱心な受け手にみえた。

在日韓国人コミュニティは各地域に点在するので、地元に根付いて住んでいる人は係わり合いが多いと思う。私は母の実家がそのような地域なのだけど、母の偏見はとても強い。母はネットなどみないが、父の仕事関係や近所づきあいの中で在日韓国人部落は迷惑千万といった結論に至ったらしくそういう話になるととても酷い言葉がでることもある。

かばう気はさらさらないので彼らがずうずうしく人のものを借りて壊して返してきたり、逆切れしたり、店のツケを10分の1ぐらいだと開き直ったりしたという事実はここに書いておく。中国政府は貿易する相手としては本当に最悪の相手というのも分かる。それも事実だと思う。体験したことがないので彼らのいいエピソードを書くことはできないのだが、ここまで読んでくれた方には何がいいたいのかは察してほしい。そういう人もいるしいい人もいるということだ。


方向性を決めなくては商売にならない・読まれる文章にならないという気持ちは重々分かるし私もこれからそういった文章を提出しなくてはいけないわけだけど、ようは表面的にならず裏側をつねに読むようなリテラシーぐらいは持っておくと勘違い人間になりにくいとという話でした。レッテル貼り思考停止しないでね。


さて息抜きもほどほどに原稿書きます。ばいばい

2007-06-09

anond:20070609105807

それ森達也だな確か。

自分はレバー式の蛇口なら、手の甲で操作してるよ。

トイレの扉も心配っちゃ心配だよなー

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