深夜の誰もいないコインランドリーに流れているラジオ
洗濯機も乾燥機も仕事が来なくて寝てしまいそうな深夜に流れているラジオ
あれはなんの為に流しているのだろうと考えることがある
一つ仮定だが、私はこう思っている
あれは現世の情報を知りたい幽霊のためじゃないかと。
でなければあんな空っぽの空間に誰かのお便りなんて流す必要はないだろう
だから私は時にかなしくなる
それは幽霊のせいだし
時にラジオを聴きながら誰かを妬む
それもまた幽霊のせいだし
時に心がちょっとだけあたたかくなる
それは幽霊と少しだけ違う感性を得たのだろうと
深夜のコインランドリーにはラジオが流れれている。朝までずっと
幽霊も朝をゆっくりと待っているのかもしれない
あるいは
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