4、5歳くらいの頃の話。
ある日突然、全身に電気が走るような痛みを感じた。
生まれてから一度も注射で泣いたことがないほど痛みに強かった子どもの自分が、大泣きした。
痛みはしばらくすると治まったが、日光を浴びたり、シャワーを浴びたりすると再発した。
毎日風呂に入るのが苦痛だった。
近所の友だちに誘われても遊ぶのを嫌がった。
母には何故か病院に連れて行ってもらえなかった。
そんなある日、母に温泉に連れていかれた。
湯船に足を入れた瞬間、激痛が走った。
泣きそうになりながら耐えていると、痛みは次第に治まった。
そしてそれ以降、痛みが再発することはなかった。
あれは一体なんだったんだろう。
大人になった今も疑問である。
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