認知症についてのエッセイマンガを読んで、亡くなった父を思った
離れて暮らしていたので認知症がどれほどだったかは分からない
同じことを繰り返して言うだとか、そういう分かりやすいものくらいで
たまに帰省した時も普通に見えた
父に最後に会ったのはもう3年前
父はよく地図を眺めていた
地元の、町の、近隣の地図を繰り返し
あれは忘れてしまったものを思い出そうとしてのことだったんだな、と今思う
道やルートを忘れて、あれはどこだったかと母に聞くこともしばしばだったようだが、そんな話も生前はフーンくらいに聞き流していた
まあ年をとれば忘れがちになるよね、と
けど今、いろんなことを忘れていく日々に、父がどんなに不安だったかと思うと涙が出そうになる
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