秋刀魚が美味しい季節になりました、残念なことに今年もお安くならないみたいですが…
私は魚、特に秋刀魚をキレイに食べれるという自負を持っていたのです。
実際、誰かと食事に行った際に秋刀魚を食べているとキレイに食べるねと褒められることが度々あります。
しかし、彼女と食事にいって同じ秋刀魚定食を食べた時の話ですがとても衝撃を受けました。
彼女の皿は異常なまでにキレイなのです!秋刀魚をキレイに食べることが出来ると自負している私の皿よりも!!
一体どのようにして食べたらあのようなキレイな状態になるのだろうと興味がわきます。
次に彼女と秋刀魚を食べる機会が訪れたのは彼女と同棲を始めた頃に訪れました。
私はどうすればあのようにキレイに秋刀魚を食べられるのかが知りたくて彼女が秋刀魚を食べるのとチラチラと伺います。
なんと、彼女は細かい骨は意にせず秋刀魚を口に運んでいたのでした!
また、内蔵の苦い部分も特に取り除くことなく食べていたのです!!
秋刀魚をキレイに食べるコツは魚の骨を意に介さず飲み込める強靭な喉と内臓を美味しく食べることの出来る鈍感な味覚だったのです、決して細やかな箸捌きではなかったのです。
(実際、私は箸で細かい選別をすることが彼女より早く正確に行えます)
私は彼女の秋刀魚を食べる様を見てその凄さを彼女に伝えましたが彼女は少しバツが悪そうな顔をしていました。
私は彼女のその逞しい食べっぷりに改めて惚れ直していましたが彼女にはどうもそれが伝わらなかったようです。
今では彼女は私の妻です、逞しさに更に磨きをかかってきました。
今でも彼女が秋刀魚を食べる姿、食べたあとの皿のキレイさを見るたびに秋刀魚をキレイに食べることに何らかの価値を見出す風習がなければ彼女と結婚していなかったかもしれないなとしみじみ思うのです。
実際、魚をきれいに食べるのに食に無頓着なことはかなり大事だと感じる 圧倒的に一番きれいな食べ方は、頭も背骨も小骨も皮も内臓も全部残さず平らげることだし
スイカもきれいに食べてくれそう。
琵琶もきれいに食べてくれそうだな。