ときは春 いまは朝 朝の七時
神は天にいまし すべて世はこともなし
すべての命が私と調和している
すべての声が私と合唱している
あらゆる美しさが私の目を休ませてくれる
あらゆる悪い考えが私から立ち去っていった
大地は穏やかで 畑には最後の鍬が入れられた
家は笑いに満ちていて 子供たちも帰ってきた
胴を失った巨大な石の脚が沙漠に立ち
かたわらには砂に埋もれて崩れた顔が転がる
彫師がその心根をよく見抜いていたことを伝える
写し取られた嘲りの手とそれを生んだ心は
そして台座には銘が見える
汝ら強き者どもよ 我が業を見よ そして絶望せよ
ほかには何も残っていない
その巨大な遺骸の周りは果てなく荒涼とし
寂しく平らかな砂が彼方まで広がっている