みどり色のなにかだ。
ドロドロとしたみどり色。小学生の時に作ったみどり色に濁ったスライム。日に焼けて溶けて、くすんでテカテカと光る、醜くいみどり色の…
未来はすでに俺の手の中にはなく、まるで他人事だった。暗く重たい毎日。電気信号によって映し出された映像を見ても笑っているのか笑っていないのかすら分からない。ただ時折視界に映るみどり色の…。みどり色の…。それだけが…。俺が見てるのは夢なのか現なのか。
体が冷えていく感覚。冷たさが肌を刺す。痛みが俺を襲う。それすらもゆっくりと鈍く、感覚とともに消えてなくなっていく。何も感じなくなる。ただそこに何か動かすことのできない重い塊が繋がれている。
心も鈍く重く繋がれて…