元同級生が輝かしい功績を残したことを今日知って、喜べなかった。
「私くらいの年齢って、世に残るものを一つくらいは生み出してるもんなんだな。なのに私は…」と考えてしまった。
このように考えるということは、私は自分と元同級生を同列に見ていて、「私だってほんとは」というのが本心なのだ。
冷静に考えると「世に残るもの」を作ったことがない人の方が大半を占めるし、もし近所の主婦がこんな悩みを抱えていたら「いやいやその元同級生が特殊なんですよ」と言うだろう。
しかし自分に対してはそう言えない。つまり「自分は本当はもっと有能なんだ!」と心の奥底では思っているのだ。
自分を受け入れている人ならこんな時どう思うか。
「ヤマダくんすごいな〜!おめでとう!」これで終わり。最初から自分が同じ土俵に上がっているとは思わない。完全に観客席からものを言えるのだ。
ありのままを受け入れよう、その上で成長を目指せばいいんだ。
どんな鉱石?
俺はそのモヤモヤが「子供を育てたい」という考えに変わった。人一人大人になるまで育てあげられたなら、それはもう十分世に残るものを残したことになるんではないかと。