昔から事ある毎に「普通にしてくれ」と親に言われてきた。親の言う『普通』というのはアレだ、つまり『周りと同じ』という意味だろう多分。親は私に『周りと同じ』になってくれと頼んでいるわけだ
とはいえ私には『同じ』というものがまた難しい。価値観やら主義主張やら、そういった自我の根幹を崩してしまえば、それは私の姿と記憶を受け継いだ別人になってしまう。その理屈で言い換えるなら、親は私に『死んでくれ』と頼んでいることになる
自分で産んで育てておきながら、思い通りにならなければ死んでくれと。これを毒親と言わずしてなんと呼ぶのだろう。その身勝手がなんとなく気に入らないので、私は今日まで徹底抗戦の姿勢を貫いているのだった