文学は役に立たないという主張がある。これに対して、文学はその役に立つ立たないの常識を疑うものである(よって存在意義がある)という反論がある。この反論は常識を疑う役に立つという根拠のもとに文学を擁護してしまっている。メタ的に問題設定を変えて、対処しているつもりかもしれないが失敗している。
常識を疑う役に立つのならば、文学のようなものを使わなくてもいい。倫理学や心理学や歴史学、はたまた経済学でも直接に常識を疑うことを学べるだろう。なぜ他でもない文学を使うのか、その必要性を論じてもらいたい。
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