2020-11-09

猫よ、私の足元をうろちょろしないでくれ

猫 頼むから私の足にまとわりつかないでくれ

お前がなんかでかい物体に 臭いをすりつけたいのはわかる

でも その欲求廊下の角や棚の角で満たしてくれ

我慢してくれ 猫



もし 私がお前で転んだらお前は痛いだろう

(私も痛いけれど)

そして転んだ私がもし お前の上に覆い被さったら

お前の体はつぶれてしまうだろう 骨がおれてしまうだろう

もし 私がお前で転ぶまいと お前から足を離そうとしてもなお

お前が私の足にまとわりつくならば

今度はお前の足を踏んでしまうだろう

お前のかわいい足を ヤマザキパンが売ってそうな足を 爪と肉球内包した足を

踏みつけて潰してしまうだろう

いか 猫 お前は4kgで

私は40kgだ 10倍だぞ10

10倍がお前のからだに 足に 骨に

のしかかるのだ

それと比べれば 顎すりすりを我慢するのはなんでもないだろう



猫 お前は強い

私にはお前のような爪はない 牙もない

猫 お前のその爪と牙ならば私の喉笛を切り裂くこともできるだろう

しかし 猫 お前はもろい

まりにも小さすぎる

いつも首が細くて心配になる 四肢が細くて心配になる

いくらでぶになろうとも その骨は細いままだ

その骨で私の体重を支えることはできない



から 猫 私の足元をうろつかないでくれ

猫 私の足元をちょろちょろしないでくれ

猫 猫 頼む 猫

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん