昔から頭はあまり良くなかったが、簡単な暗算をするときに「これは100%間違いない!」と自信を持てる時があった。
なぜなら、そういうときには頭の中でイメージする答えの数字が、他のものと明らかに違うからだ。
時には色があったり、他のよりもくっきりしていたり。何よりも、手触りが違うのだ。もちろん頭の中でイメージされている数字なので触れるわけがないのだけれど、手触りが違うという表現が一番しっくり来る。
ただ、そんな感覚は小学校をすぎる頃にはなくなった。今でも少し懐かしい。
それでもまだできる事がある。それは夜、眠れないときには脳を切り離して、浮かんでいる状態にするのだ。体の外をふわふわ漂っているのではなくて、イメージ的には、頭蓋骨の中にちっさい脳があって、それが頭の中を浮遊しているような感じ。
ボーッとして脳がしびれてきたら、ぽんっと切り離す。そうすると脳がふよふよしていて、頭がボーッとしてくる。
幽体離脱