先日、おもちゃ屋で親に連れられた子供がレジに行く直前で「やっぱり(買わなくて)いい」と言い出したのを見た。
親は「それは別に気にしなくていいけど、欲しいのか欲しくないのかはっきりして」と詰め寄っていた。
私は横目で見ながら、「親も大変だな」と思いつつ、「でもそういう言い方をすると子供は抑圧されるよな」となんだかモヤモヤした。
実際のところ、おもちゃ屋に来て「好きなもの買っていいよ」と言われても、その場で「本当に欲しいもの」を簡単に選べるわけがない。大人でもそうだし、子供なら尚更。
「買ってあげたんだから飽きないでちゃんと遊びなさいよ」というのは、まあ買ってあげた側としての気持ちとしてはよくわかるのだが。一時的に熱を上げたり、そのくせすぐに飽きちゃったり、それが人間なんだから。本当に好きなものって、そういう過程を経て始めて見つけられるものなんだから。ある程度寛容にならないとなぁ、と自分のことも振り返りつつ。