2019-11-19

目が覚めると君が隣で寝ていて

ここ最近そんなことは無かったので、僕はとてもうれしい気持ちになって君の寝顔をニヤニヤ見つめていた。

そんなニヤけた顔に気付いた君は不機嫌そうな笑顔を僕に返してくれた。

その表情には食事インスタント食品に頼りすぎだとか、掃除機をかける頻度が低すぎだとか、NにYoutube見せすぎだとか

諸々の不満が含まれていた気がするけれど、緩んだ口元を見るになんだかんだ元気にやってる僕とNを見て安心してくれていたのかな。

僕が改めて目覚めると君の姿は当然無くて、いつものようにNが頭と足を逆さに大の字でグースカやっていた。

それから君がもういないことを再認識して僕は枕カバーがズブ濡れになる程涙を流してしまったけれど、雲一つない秋晴れの空が

Nのおねしょシーツともどもよく乾かしてくれそうだ。

はてさてもうすぐ君の命日だけれど今年もお墓参りは行かないよ。

僕の心は今でも毎日時間毎分毎秒「君」で満たされていて

墓や仏壇で君を想う時間日常を切り離すなんて僕にはできそうも無いから。

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