大半の肉食動物は、新鮮な肉しか食べません。
つまり、腐敗した肉自体を食べないのです。
死肉を食べる動物としてハイエナが知られているかと思いますが、
ハイエナはどうやら嗅覚によって腐敗していない死肉と腐敗した死肉を識別し、
新鮮な死肉しか食べないのです。なので、ライオンなどが殺したばかりの獲物を
横取りしようとしたりすることもあります。腐る前に食べようと必死なんですね。
一方で、文字通り腐った肉を好んで食べる肉食動物もいます。
例えば、ヒゲワシです。
ヒゲワシの胃酸は、金属を溶かすほど強力で、
動物の骨を溶かすことができるため、もっぱら栄養価の高い骨髄を好んで食べます。
腐肉も食べるので、当然、ボツリヌス菌も食べてしまいますが、胃酸で消化されないボツリヌス毒素に対して
抗体をもつことで耐性を獲得しています。
Permalink | 記事への反応(2) | 20:39
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すごい詳しい!!!! ありがとう!!!!!
ヒゲワシの胃酸は金属を溶かすほど強力といいますが、どうしてそんな胃酸を持ってるの?
食中毒を起こす菌を殺すためではないかと。
食中毒を起こす菌を殺すためというわけですね、 しかし菌を殺すかどうかをどうやってそれを知って、その成分を分泌することができたのでしょうか? あなたは人間かと思いますが、食...
文脈を全く読まずに横増田をするけど、それって胃酸では?
違います。強力な胃酸です。