新海誠は天気の子のインタビューで、批判上等、賛否両論の映画を作ったと自負していた。確かに天気の子では法律を破るシーンが何度も出てくるし、ラストもそういう作りだ。しかし本人が意図したほど観客は怒ってないように見える。
一方宮崎駿はその辺上手い。ポニョでリサが宗介を置いて外出したり、宗介がリサを呼び捨てにしたり、風立ちぬでは堀越二郎が結核患者の隣でタバコ吸ったり...と、心がザワつくシーンをさり気なく挿入している。
新海誠もああいうシーンが作りたかったんじゃないかと思う。観客の心に「何あれ」と爪痕を残すようなシーンを。
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