週一でやっていた。道徳の時間や土曜にやるんだ。だから8月はピリピリする。青い空はが脳内でエンドレスリピートする。白旗の少女竜子。なぜか6月は1ヶ月かけて沖縄本土戦について学ぶ。沖縄出身でもないのに慰霊の日は身が引き締まる。
戦争が怖かった。毎晩うなされて起きていた、なぜ起こるのかわからなかった、起きない保証はない、爆撃機が飛んでこない保証はない、明日原爆が落ちるかもしれない。怖くてたまらないのに大人はまともに取り合ってくれない。恐怖が許容を超えたのか、そのうち考えていることが全て口から出るようになり、虚空や畳やドアノブ、「触らなきゃ気が済まない箇所」に振り回されるようになった。