僕はいつからか自分に特別な才能があると思い込むことでアイデンティティを保っていた。将来は何らかの才能を何らかのタイミングで発揮して有名になりお金持ちになってタワーマンションに住むだろうと本気で思っていた。でも当然そうなる訳なんてなくて今の僕といえば、学校を休みがちのただのメンヘラ専門学生だ。
いつも僕は自分には何か特別な才能があるはずだと思い込んでいて、その才能を確かめるために新しいことを始める。でも2日3日で自分には才能が無いことに気付き始め絶望する。その後、自分は何をしてもダメだと思い何もしなくなる。ここまでくると横になってぼんやり過ごすようになる。時間がたってくると、自分に才能が無いとういことを忘れて、また自分には何か特別な才能があるはずという気になってしまうというループだ。
別に思ってても別にいいじゃん オリンピック選手でノーベル賞の教授だって100年先には確実に俺らと同じ白い骨 特別な人なんてどこにもいない 50人がかりでほめたたえようと神様でも何...