中だるみの多い季節を送っていると、どうにかして刺激を得たくなるものだ。
そうすると、決まって私は明らかに脈のない相手にラインを送ってみる。
結果は目に見えて明らかだ。反応の薄いチリのように消えそうな返信が来る。
なんだかムキになってきて、どうにかして振り向かしてやろうとテイストを変えたラインを送ってみる。逆転裁判でいう「くらえ!」といった意気込みである。全身全霊の正拳突きである。
さて、何時間待っただろう。勝手に震えたスマホを覗くと、そこにはテンプレの力のない返信があった。
怒りがこみ上げてくる。この怒りはどこから来たのだろう。
期待した結果が返ってこないこと、相手が自分をないがしろにしてること、プライドが傷つけられたこと、なんだかんだ好きだから苦しいこと…
今まで眠っていた自分が目を覚ましてくれる。
こうしてまた増田が書けるのだ。