私の好きだったタカラジェンヌの、卒業後の仕事がまた一つ発表された。
在団中に彼女が行ったディナーショーでは、彼女以外にも下級生が何人か出演していて、公演時間も一時間ほどだった。
それが今回は彼女一人で一時間半。お値段も在団中のものの約半額。
非常にコスパがいい。
キャパは小さいけど、恐らくちゃんと埋まるんだろう。埋まって欲しい。
私は行かない。行けない。
関東出身の彼女の退団後の活動拠点が、東京がメインになることは退団前から想像に難くなく、それは寂しい事だけどしょうがないことだなあと覚悟はしていた。
それよりも、タカラジェンヌである彼女を見続けることがしんどくなっていたから、そういう事実も甘んじて受け止めようと思っていた。
望むところだ。
ところが、実際そう発表されると、途端に心が冷えたのだった。
あんなに望んだ彼女の退団なのに、退団後の活躍が楽しみだって嘯いていたのに、それなのにこのザマだ。
情けない。
どうしようか。
懐かしい仲間達と会って、ちゃんと笑えるだろうか。