2018-01-03

耳毛という男

お前が男なのかどうか、そもそも性別があるのか知らんが、男の俺に生えてるお前は男として扱わせてもらう。

いい加減にしてほしい。お前を見るとドキッとする。

綿棒で耳掃除をすると、必ずお前がくっついている。一瞬、寄生虫!?と思ってしまうではないか。もしくは、音を感じる大事な何かの欠片なのか、と。

心配事はこれだけじゃない。

俺はやたらと耳毛が長い川内康範という男を知っている。あれは他の毛も相当な長さだったんだろう。おそらく、乳毛はギネス級だったと思われる。

しかし、川内の体毛はなぜあんなにも長いんだ?先天性のものなのか、老化によるものなのか?

俺は怖ろしい。綿棒に付着することで存在証明しているお前が、いつか耳の穴から外界にこんにちはしてしまうことが恐怖でしかない。

川内康範二世」の異名は俺にはふさわしくない。俺は脇毛が長い程度の凡人だ。

耳毛の恐ろしさは、どうやって処理したらいいのかわからないところにある。もし川内レベル耳毛が生えたら、俺はどうしたらいいんだ。

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