(としうえのにょうぼうはかねのわらじをはいてでもさがせ)
年上の女は目走りが利くから「目ます繁盛」といって重宝がられたらしい。
それを嫁としてを得るため、擦り減らない「鉄(かね)の草鞋」を履いて、方々歩いて探せということ。
「金の草鞋」は、年上の女房に限らず、値打ちの高いものを探すときの喩え。
類:●七つ違いは鉦(かね)や太鼓で探せ
★「金(きん)の草鞋」と言われることもあるが、誤用。
蛇足:「1つ年上(一つ勝り)の女房」なのか「2つ」なのかは諸説あり、大方では「1つ」が優勢。
「3つ」という説まであるが、現在では、年齢差は省いて使われることが多い。
6つ違いは睦ましい、8つ違いは末広がりなどの言い習わしもある。
参考:諸国道中金草鞋(しょこくどうちゅうかねのわらじ) 絵草紙。十返舎一九。文化11年(1814)。24編。
絵草紙に滑稽文や狂歌を織り交ぜ、土地土地の紹介をした道中記。