いなくならないと思ってたんでしょ?
癇癪起こしてるだけだと思ってたんでしょ?
嫌なこと、傷ついたこと、全部説明したのに誰も聞いてくれないからいなくなってやった。
でも私も甘いので、「次の限界がきたらいなくなります」と宣言した。
みんな「どうせ」とか「またまた〜」みたいな感じで何一つ変わらなかったから
限界がきた時にいなくなってやった。
ある人は「本当にいなくなるんだ」とだけ言って天を仰いだ。
ある人は気が狂ったように電話をかけてきた。
私がいなくなったことに対して、同じくいなくなることで対抗してきた人もいた。
その人のそういうところが嫌だったから余計に嫌いになった。
いなくなった後のみんなのことは知らない。
狂ったようにかかってくる電話は狂ったメールを送ったらやんだ。
いなくなったあとの私は予想以上に孤独だけど、
前よりかはマシかなと思う。
こいつならいじっても平気とか、こいつならきつく当たっても平気とか
勝手に決めないでほしいんだよね。
後から「あの時は悪いことをしたと思ってる」って言われても
私は何一つ救われない。
瘡蓋がケロイドになるように、はっきりとその後が残る。
だからいなくなってやった。
いなくなってわかったことのもう一つは、
「応援するよ」と言っていた友達の一部は私の実行にどん引きしていたことだ。
応援なんて鼻からしてなかったのだ。
私は親友だと思っていたけど、それだけの薄っぺらい関係だった。
いなくなって改めて、色んな人から見下されていた事を知った。
「悲しいことは1人でも乗り越えられるけど、
嬉しい時に一緒に喜んでくれない人とは一緒にいても悲しいだけよ」
そうカウンセラーは言った。
その時、喜んでくれた人の顔を私は1人も思い出せなかった。
だからいなくなった。
いなくなって、ひとりになって、これから先もひとりかもしれないけど
誰かに見下されながら生きるくらいなら、ひとりを選ぶ。
でも本当は、よかったねって言いあえる人にそばにいて欲しかっただけなんだ。