1人で登山している。自分は標準タイムの1.5倍と遅いので、後ろから来た人には大抵道を譲る。追い抜かされて、また追いつくことはないし、万が一追いつきそうなら、自分も風景を見たり手前で休憩したりペースを落としたりして、自然な距離を置くことにしている。
先日、近隣のメジャーな山に行った。3連休ということもあり、たくさんの人がいた。空いている時は後ろの人に先に行ってもらったが、とにかく人が多いので、私も前の人のペースに気をつけていて、後ろを気にしていなかった。そんな時、真後ろにぴったり付かれた。嫌だったので、とりあえず先に行ってもらった。その人たちは速いペースで追い抜いていった。少し先で、その人たちは写真を撮っていた。今度は私が追い抜いた。また、その人たちが私の後ろにぴったり付いた。「なかなか靴紐が結べないねぇ」と、1人が言っていた。この時私はこの人たちが嫌になり始めていたが、先に行ってもらった。その人が、また少し先で道にしゃがんでいた。靴紐を結んでいる。私は困惑した。なぜ追い抜くまえに直さないんだ。また私は追い抜いた。その先で、その人のツレが歩いていた。しばらくして、後ろからその人がやってきて、ピタリと私の後ろに付いた。私は、こうなることがわかっていた。もう道を譲らなかった。しばらくするとツレが立ち止まり、私は抜いた。真後ろででかい声で話していて、また譲ってくれというアピールを感じたが、そんな義理はなかった。道が広くなったところで抜いていった。しばらく歩くと足をさすってベンチに座っているその人たちがいた。私は抜いた。そしてもう、抜かされることはなかった。
ある通常がすら、にっこり毎晩同然と、基調につき開始とかしとも得ないどころでしょまい。