おいしい食べ物のキーワードとして「とろ」を付ける風潮がある。とろ鯖、トントロ、とろ鮭、ほかにもいろいろ。
「とろは食べたことがないが、さぞかしいうまいものなのだろう。そしてその名をつけているからにはうまいのだろう」
という、非常に貧しく悲しい、まんが日本昔話の一場面のようなみすぼらしさを感じてやまない。どうして鯖に、鮭に、とろをつけるのだろうか。妥当であればまぐろにとろと名前を付けたころに遅れて名乗ったのでないだろうか。
自治体がイベントやら組織名にすぐ「夢」をつけたがるのとおなじ、発想の貧困さ、なにより、自身が身を置く業界への乱暴な諦めを感じる。
とろマヨネーズ、とろパンケーキとか作ればいいんだよ。そうすれば発想の貧困さ、かっこわるさ、みっともなさがよくよく伝わるだろう。
~トロって表記は「脂っこくてクドい嗜好」ってのを端的に表してるから胃腸の弱ったおっさんには有り難い表現だよ。手を出さないで済む。
ふわとろパンケーキがすでにあるのはカウント外?