「エルフにも悩みがあるんだよ」
美しいエルフの女の子が醜いオークの女の子に説教をしていました。
オークの女の子にとって、エルフの悩みは大したことがありませんでした。
「可愛いといわれてばかりで大変とかオークに襲われて大変とか」
「じゃあ オークになりたい?」
エルフの方がやっぱりいいんだと。
でも、どうにもなりません。
すると、オークの男の子がやってきました。
「大丈夫?」
といいました。
するとオークの女の子は「エルフの男の子にやさしくされたいの」
と言って何処かへ行ってしまいました。
エルフがいいに決まってる。
同類に厳しいのでした。それは崇高な心があるわけではありません。
単にオークはオークが嫌いなのです。
エルフはオークが嫌いです。
誰もオークなんて好きではありません。