基本的に他人に与えられた指針にそのまま従い、なるべく自尊心が傷つけられない方向、自分の責任が薄れる方向へ物事が進むように生きている。
他人の言う事に不満を覚える時もあるが、大抵は自分の薄っぺらい考えよりも正当な内容なので、「しょうがない」「悪いのは俺だ」と自分に言い聞かせ、そのまま従う事が多い。
自分の意見を通すため他人と軋轢を生じさせるより、意見を抑え込んで心地よい被害者意識に浸り続ける方が何百倍も楽だからだ。
やはり強い意思、押し通したい事、意地でも守りたいものが必要なのだろうか。人生経験が足りず、自分が生きる上で大切なものが分からないから漠然と生きているのだろうか。
こんな人生で後悔しないか、何のための人生か、死ぬ時満足できるのかと頻繁に考えるが、そういう疑問に身を投じて何もしないまま不安がっている状態にも心地よさを覚えてきた。