よく行っていたパン屋が閉店すると店の人に告げられた。そのパン屋は僕よりも30歳は年上の人がやってきたのだが、体力的な問題などあり閉店することにしたのだろう。残念だ。
僕がよく行く店というのは、よく考えたら僕よりも20歳から30歳年上の人が営業している。それらの人がいつまでも元気で店をやってくれたらいいのだけど、そうもいかずに、あと10年くらいでたいていの店が閉店してしまうのでは、と危惧している。実際、不景気の影響もあるとは思うのだが、年齢の理由から閉店した店を過去5年で10件ほど知っている。
そういうお店がなくなった後に行くようになるのは、僕と同年代くらいの人がやっている店になるのだが、雰囲気が良いと感じる店が少ないように思う。チェーン店が多いように思うのだが、チェーン店では永く働いている人がいるイメージが少なく、気づいたら店の人が替わっていた、というのも何度か経験している。そうなると、その店に行くのは、本当に必要なものがあるかどうかになるのだが、たいていのものは別の店でも手に入るので、それほどその店に愛着がわかない。
同じ人が長期的に働ける環境というのは、働く人にとって安定して働けるという利点がある一方、僕のように、気に入った店員が働く雰囲気の良い店を好んで通うようになる、というのもあるのではないかと思う。
若い人が始めた店が、長年の経験を積むことで いい店になったんだよ。