社会的によくないとか羨ましいとか嫁が面白いとかいう感情は全くなく、
なぜオレはダウンタウンではないのかと疑問に思っていたあの頃の古い記憶を呼び覚まさせられた。
これから先の努力次第で、年収で上をいくことや、人気で上をいくことはもしかしたらできるかもしれない。
もちろん可能性は非常に低いだろう。分かっている。だが、確率はゼロではない。
しかし、そういうことではないのだ。
この先いくら頑張ってもオレはダウンタウンにはなれないのだ。
このことに気づいたときの衝撃は今でもはっきり思い出せる。
放課後何をする気にもなれなかった。一週間ボーッとしていた。
お笑い芸人を目指すと言っていた無邪気な同級生もいるにはいたが、
かわいそうに、という同情をおぼえたことを記憶している。
そっちの道へ行っても、うまくいって単なる大成功しか待っていないのだぞ。
お前がこれからダウンタウンになることは決してできないんだ。気づいていないようだがな。
それとも気づいていて見ないふりをしているのか?