カスタマーレビュー
これも男の生きる道 (ちくま文庫)
”一人前とは自分の「不可能性」を把握した人”2010/4/26
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なるほど「できること」だけやっていれば、優等生を気取れるし、
現に「できることを検査する場所」と彼が評する「学校」とは、つまり子供の集う場所なのだ。
著者が自立やそれよりもっと重要なものと位置づける「一人前」とは、そうではない。
自分の「できる」のリストではなく、
自分は何が「わからない、できない、知らない」かを冷静かつ適切にリストアップでき、
かつ、そのリストを周りの人間から「学ぶ」ことをとおして地道に「できる」ことの側に移していく
その指向性にこそ、著者は「一人前」の称号を与えるのだ。
Permalink | 記事への反応(0) | 21:06
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