図書館というか、近くの公民館に小さな図書コーナーがある。
近々閉館される予定の施設に見合って、年季が入っている。
新しい本は皆無だが、古いマンガが結構ある。
アウターゾーンとか、寄生獣とか、パタリロとか。抜けが多いけど。
貸し出し簿に自分で名前書いて勝手に持って帰る感じの、勝手に返す感じの、まあそんな場所。
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「利用者もほとんどいない施設で、名前を書くのは自分とその女の子だけ。
その子は古いマンガをいっぱい借りて読んでいるらしい。
小学生の女の子。自分の名前と、その子の名前が交互に並ぶ。でも、実際に遭遇したことはない。
少女マンガなら恋に発展するパターンだね」
と、嫁さんは鼻息荒く言った。
うん。頑張ってロマンスをしてくれ。
で、この前の日曜に、僕と嫁さんは実際にその子と遭遇した。
嫁さんが親しげに話しかけていたけど、女の子はちょっと引いてた。
こうしてロマンスは発生しなかった。
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