2013-03-26

安易な退学は教育の敗北だ

体罰に関する議論の中で、問題行為を起こした生徒はさっさと退学にすればいいという意見をしばしば見るが、それって教育の敗北じゃないのか?

問題のある生徒を辞めさせれば、授業を円滑に行えるようになり、風紀も保たれるだろう。

しかし退学させられた生徒はどうなるのか。

中卒という肩書きで、なかなか職も見つけられず、人によっては路頭に迷う。

「本人が悪いのだから仕方がない」と言う人もいる。

しかし成人してもいない人間に退学という「致命的」な形で責任を負わせるのは少し酷ではないのか。

今の日本社会で生きていくにあたって、少なくとも「高卒」の肩書きは多分に必要になってくる。

そのような状況の中で、まだ十分な判断能力のない学生をきちんと卒業させるのも大人の務めなのではないのか。

また教育学生本人のためであると同時に、社会のためでもあるはずだ。

退学は貧困につながる。貧困犯罪へとつながる。

一応断っておくと、安易な退学がいけないか体罰しろと言っているわけではない。

学生社会のためにどうすれば良いかもっと議論していく必要があるということだ。

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