誰かひとりだけそのおっさんに声をかけていたけれど、周りのひとと同じように自分も関わらないようにその横を降りていった。一旦は。
おっさんの声が聞こえてくるところから察するに、ただの酔っ払いのようだった。
あぁもう!
近くの自動販売機でペットボトルの水を適当に買って、さっきのおっさんがいた階段まで戻った。
さっきのひとに助けられてもういませんようにと祈りながら。
かろうじて回っているろれつで、だいじょうぶですだいじょうぶですとひたすら繰り返すおっさん。哀れなり。
なんかもういいやと思って手にペットボトルの水を握らせてその場を去った。
ああ、自分はこんなことをする人間ではなかったのに。最初から他のひとのように放置するのが自分だったのに。
増田だから、「うん、ああ、そう」で終わるこの文章も 非匿名の日記に書いたら口からうんこ出る級に気持ち悪い陶酔様になっちゃうふしぎ!
あなたが助けたのは、このキレイなおっさんですか?それともこっちの汚いおっさんですか?